上武絹の道ブログ

「旧本庄商業銀行煉瓦倉庫」に行ってみた!

2019.08.21

「IC(インターチェンジ)降りてぶらっと3時間周遊&ちょい寄りグルメ」(以下、3時間旅ガイド)が入手できる場所として、今回は本庄市にある「旧本庄商業銀行煉瓦倉庫」をご紹介します。


本庄市の商店街を歩いていると、ひと際目を引く鮮やかな赤レンガの建物。それが「旧本庄商業銀行煉瓦倉庫」です。
このレンガは、隣の深谷市の日本煉瓦製造(株)上敷免工場で製造されたものが使われています。東京駅のレンガも上敷免工場のものです。
現在は本庄市の持ち物となっていますが、もともとは本庄商業銀行が資金を融資する際の担保として預かった繭を保管するために明治29年8月に清水店(現在の清水組)によって建てられた倉庫です。本庄市はかつて多くの人が行き交う中山道の宿場町で、水運の利便性も持ち合わせていることから、繭の集散地として発展しました。
もっと詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。


「旧本庄商業銀行煉瓦倉庫」の中に入ると、まず目に入るのはリーフレットや冊子がずらりと並ぶ棚。
この棚にはイベントや観光情報のリーフレットだけでなく、本庄市の歴史を学ぶことができる冊子の見本も置いています。気に入ったものがあれば、購入も可能です。

「上武絹の道」エリアのおすすめ見学地やグルメ情報を掲載した「3時間旅ガイド」もここに置いてあります。こちらは無料で配布していますので、本庄市や近隣地域の観光のお供として、是非お持ち帰りください。


「旧本庄商業銀行煉瓦倉庫」の見どころは1階だけではありません。階段(もしくはエレベーター)で2階に上がると、多目的ホールとして使われているスペースがあります。
視界を遮る柱がない、広々とした空間。一目見て、「見覚えがある」と感じる人も多いのではないでしょうか。
それもそのはず、「旧本庄商業銀行煉瓦倉庫」の屋根を支える仕組みは「キングポストトラス」といって、あの富岡製糸場の繰糸所と同じ構造なのです。
群馬県富岡市から離れた埼玉県本庄市にも同じ技術が生かされた建物があって、震災や戦災を経て現在まで残っていることに感動と驚きを覚えました。

1階には前述したリーフレット・冊子の陳列棚や「旧本庄商業銀行煉瓦倉庫」の構造や特徴についてのパネル展示の他、休憩ができるスペースもあります。
見学だけではなく街歩きの休憩として立ち寄ってみてはいかがでしょうか。


旧本庄商業銀行煉瓦倉庫
住所   埼玉県本庄市銀座1丁目7−16
電話   0495-71-6685
開館時間 9:00~19:00
休館日  12月29日~1月3日
入館料  無料
※写真は本庄市商工観光課から許可を頂き、掲載しています。