上武絹の道ブログ

旧日本煉瓦製造株式会社専用線の鉄橋

2020.01.07

 渋沢栄一が設立に携わった旧日本煉瓦製造株式会社は、当初は煉瓦を利根川を利用して船で運んでいたそうですが、明治28年
(1895年)に深谷駅まで専用の鉄道を敷設し、鉄道で運ぶようになったそうです。

 現在は、この専用鉄道跡が遊歩道になっています。遊歩道沿いに設けられた深谷市のブリッジパークには、福川に架けられていた
日本に現存する最古のポーナル型プレート・ガーダー橋と5連のボックスガーダー橋が保存されています。
ボックスガーダー橋は洪水のときに福川からあふれた水の逃げ場をあけておくために設けられたものだそうです。

 もう一か所、専用鉄道跡の遊歩道を20分ほど歩くと旧日本煉瓦製造敷地の西南端に、やはりポーナル型プレート・ガーダー橋の
備前渠鉄橋が架けられています。またこの橋の南側には、鉄橋の西で備前渠から分れる用水を越えるためのかわいらしい煉瓦アーチ
橋がかかっています。こちらは国指定の重要文化財です。

 整備された遊歩道を歴史的価値のある鉄道橋めぐりをしながら、旧日本煉瓦までの散策を楽しむことができます。

ブリッジパーク
住所:深谷市原郷575