上武絹の道ブログ

本庄市歴史民俗資料館(旧本庄警察署)

2020.01.22

 冬晴れの午後、旧本庄警察署であった埼玉県指定文化財、本庄市歴史民俗資料館を訪れました。

 まずは、明治16年(1883年)建設、本格的な洋風の建物が見事です。とりわけ2階のベランダ部分には彫刻が施された
古代ギリシャ風(コリント式)の柱が4本並び、見所になっています。

 展示は、1階に土器や埴輪の古墳地代の出土品、2階には中山道の大きな宿場町として栄えた江戸時代と養蚕と絹の街として
繁栄した近代の資料が展示されています。

 1階では、なんといっても本庄市のマスコットキャラクター「はにぽん」のモデルになった大埴輪の数体の笑う埴輪
(盾持人物埴輪)が印象的です。クスっと微笑んだり、にこやかに優しさを感させる表情などいずれ劣らず魅力的です。

 2階ではパネル展示ですが、「享保14年将軍吉宗もみた」というキャッチがつけられた「世界最古」を謳う「陸船車」が紹介
されています。現在の自転車とは姿かたちは異なり文字通り陸を走る船のような形をしています。江戸時代に、しかも本庄で
自転車の原点とも言える道具が発明されていたことを初めて知りました。

 最後にこの資料館は、耐震性の問題などで2月いっぱいで閉館するそうです。見事な建物と貴重な資料の双方を見学できる
本庄市民俗資料館、閉館までにぜひ一度お出かけください。

※全てではないそうですが、閉館後古墳時代の資料は本庄早稲田の元「馬車道」のあったスペースに、近世、近代の資料は
旧本庄商業銀行レンガ倉庫に展示されるそうです。

住所         : 本庄市中央1-2-3
電話番号 : 0495-22-3243
開館時間 : AM9:00 ~ PM4:30
休 館 日  : 月曜(休日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月3日)
入 館 料  : 無料