近代養蚕・飼育法の祖・田島弥平の住居 通風を重視した養蚕建物
養蚕法「清涼育」を大成した田島弥平の旧宅です。蚕の育成には自然の通風が重要と考えた弥平が文久3年(1863)に建築、屋根に櫓(やぐら)と呼ばれる換気窓を備えた住宅兼蚕室を完成させました。著書『養蚕新論』によって各地に広まり、近代養蚕農家建築の原型となりました。弥平は蚕種の輸出も行ない大きな利益を得ました。邸内には蚕の病気を検査するための顕微鏡室が残っています。現在も個人住宅のため、見学はお庭までとなっています。
旧宅より5分ほどのところに「田島弥平旧宅案内所」があり、紹介ビデオや資料の展示、パンフレットの提供などを行なっています。ここを起点に旧宅を含めた、養蚕関連ポイントを歩く見学コースがあります。
田島弥平旧宅案内所 電話0270-61-5924