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妻沼聖天山歓喜院

2019.12.11 | 妻沼聖天山歓喜院

東京の待乳山聖天、奈良の生駒聖天と並び、日本三大聖天のひとつに数えられるのが、熊谷市にある妻沼聖天山だ。
聖天とは仏教の神様の一人で、別名・歓喜天と呼ばれる守護神のこと。歓喜天を祀る寺院そのものを聖天と呼ぶこともある。
妻沼聖天山の本殿「聖天堂」は、火事などの被害により何度か再建され、現在の建物は1779年に完成したもの。
250年の間に生じた痛みや剥落した彩色を建立当時のように蘇らせるため、平成15年から約7年かけて「平成の大修理」が行われた。
保存修理を終え、一般公開を開始した翌年の平成24年には埼玉県の建造物として初めて国宝に指定された。
日光東照宮と同じ「権現造」という建築様式を用いており、本殿外壁には精緻な彫刻が施されている。
「埼玉日光」と称される名刹は、縁結びの神様としても有名。豪華絢爛な装飾を愛でながら良縁祈願に訪れてみてはいかがだろう。
また、一番目の門「貴惣門」も国指定重要文化財なので見ておきたい。